院長コラム

VOL.10 ~ 「血圧の薬は、飲み続けなくてはいけないのか?」 ~

2014.08.01

vol10高血圧症の治療では、長期間、薬の内服が続きます。
「血圧の薬は、一生、飲み続けなければいけないのか?」、「血圧が下がってきたが、薬をやめても良いか?」、などの質問をしばしば受けます。
たしかに、食事の塩分制限、禁煙、運動療法などを続けることにより血圧が十分に下がり、降圧剤を止めてしまっても問題が無い人もいます。
しかしそれは、「血圧が高い」だけで、他にはまったく異状が無い場合に限ります。降圧剤の目的は、「血圧を下げること」だけではありません。
脳卒中、心臓病、腎臓病などの合併症を予防することが目的です。
よって、すでにこれらの病気の兆候が見られる人は、きめ細かな血圧管理が必要になります。
脳卒中に関して言えば、CTやMRIなどで脳梗塞の痕跡が見られる、超音波検査などで頚動脈が硬く狭くなっている、などの場合には、血圧管理は慎重かつ確実に行わなくてはなりません。
より適正な血圧管理のためには、家庭での血圧測定をお勧めします。朝食前、就寝前の1日2回の血圧測定を続けてみましょう。
うっかり忘れる日もあるでしょうが、少し時間がずれて朝食後や昼食後に計る日があっても気にせずに継続します。
長期間継続すれば全体の傾向がつかめます。血圧変動と合併症の有無によって降圧剤が必要かどうかを医師と相談しましょう。

ページトップに戻る