院長コラム

VOL.11 ~ 「介護をしている人」の健康 ~

2014.08.01

vol13「老老介護」の家庭が増えています。
多いのは高齢者夫婦の世帯で要介護者になった配偶者の介護をしている例です。
70代の子供が90代の親の介護をしている家庭も増えています。時には、中高年に達した子供が親よりも先に要介護者になることもあります。
「介護をしている人」が体調を崩しても、要介護者の家族を放り出すことはできません。
介護現場では、常に要介護者の健康状態が気になり、家族が自身の健康状態を気遣うゆとりがありません。
ストレス、睡眠不足、不規則な食事、などは、高血圧や動脈硬化を誘発します。
このような状態では、介護している家族が脳卒中や心臓病に罹患する危険が増してきます。
命に関わる病気でなくとも、頭痛、腰痛、肩こりなどに悩まされている人も少なくありません。
しかし、「介護をしている人」が医療機関に通院する時間も取れず入院もできずに、治療が遅れてしまうという由々しき事態が介護現場では起きています。
既存の介護制度や医療制度は、「介護をしている人」を助けてはくれません。
「介護を受ける人」の病状を安定させ、「介護をしている人」の健康相談にも関われるような医療施設、介護施設をめざしていくことが、脳卒中診療に関わる医療機関の役割ではないかと考えています。

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