院長コラム

VOL.14 ~ 小さな爆弾「脳動脈瘤」 ~

2014.08.01

vol12

前回のコラムでは、「くも膜」の意味とくも膜下出血の原因が「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」と呼ばれる血管異常であることをご紹介いたしました。

脳動脈瘤は、動脈壁の一部がコブ状に膨らむ病気です。
脳動脈瘤の大きさは、小さいもので直径2-3mm、普通の大きさは5-10mm程度です。脳外科医が「巨大脳動脈瘤」と呼ぶものでも、直径は25-30mm程度です。脳動脈瘤は、とても小さな病気ですが、ひとたび破れてくも膜下出血を起こすと半数の方が亡くなります。
しかし、破れていない脳動脈瘤は、何の症状も起こさずに、ただ静かに頭の中に存在しているだけです。ある日突然くも膜下出血を起こすまで、痛いことも苦しいことも無いという、まさに「爆弾」のごとき病気です。破れる予兆として、脳動脈瘤が急に膨らんだときに頭痛がしたり物が二重に見えることがありますが、ごく稀な現象でありほとんどの方は破れるまで無症状です。

脳動脈瘤が大きいほうが破れやすいのか小さいほうが破れやすいのかということについては、まだ十分には解明されていません。
脳動脈瘤は、高血圧症ではない30代の方にも発生しますので、血圧管理だけで防げる病気ではないようです。現在のところ、有効な薬物療法はありません。

次回は、脳動脈瘤の治療について解説いたします。

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