院長コラム

VOL.20 ~ てんかん発作は抑えることができます ~

2014.08.01

vol20

「てんかん」は、自分では予期できないときに突然意識を失ったり体がけいれんしたりするという病気です。
適切な治療により、発作を抑えることで特に支障なく社会生活を営むことができます。
発作の形が多種多様であるため、周囲の誤解を受けることがあります。
よく知られているのは、全身がけいれんして白目をむいて泡を吹いて意識がなくなるという発作です。そのほかには、けいれんは起こさずに意識だけが消失したり、意識があるように見えるのに異常行動を繰り返してその間の記憶が抜け落ちたり、意識はしっかりしているのに手足の一部だけがけいれんする、などの発作があります。
発作が起きる原因は、大脳の神経細胞が異常に興奮して異常な電気信号を発することによります。
てんかん治療薬は、神経細胞の異常興奮を抑える作用があります。
現在、日本で使用が認められているてんかん治療薬は10種類以上あります。
適切な薬を選ぶためには、患者さんだけではなく周囲の方から発作の様子をよく伺い、CTやMRIで脳に異常が無いかを確認し、脳波で異常な電気信号の形を確認することが大切です。また、薬物が効かない難治性のてんかんについては手術治療も行なわれています。いずれの方法によっても、発作が抑えられてからも長期間の経過観察が必要です。

(久保田脳神経外科クリニック院長 久保田鉄也)

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