院長コラム

VOL.21 ~ 血液サラサラの薬について ~

2014.08.01

vol21

薬というものは、たいていの人はあまり飲みたくないと思うのですが、脳梗塞の予防になる「血液サラサラの薬」と言われると、何だか飲みたくなりませんか?
「血液サラサラ」という言葉は、医療関係者が患者さんへの説明の時にしばしば使っています。
もちろん、脳梗塞や心筋梗塞の予防のために必要な薬ですので、これらの薬を飲まなければならない患者さんには、分かりやすい言葉で薬の働きを説明することはとても大切です。
しかし、「サラサラ」の語感がやさしすぎるのか、時としてこの種の薬が必要ない患者さんも「飲みたい」と希望されることがあります。これらの薬は、「血が固まりにくくなる」薬ですので、本当にその人が脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険が高いのかということを判断することが必要です。
血が止まりにくくなるという副作用がありますので、脳出血や胃腸からの出血を起こしやすい病気を抱えている方には慎重な使い方が求められます。
また、「血液サラサラの薬」は現在10種類以上ありますので、その患者さんにとって最適な薬を選ばなくてはなりません。
「体に良さそうな」印象を受ける薬でも、薬は薬ですので、必要な人は正しく飲まなくてはなりませんし、必要ない人は一粒たりも飲むべきではありません。

(久保田脳神経外科クリニック院長 久保田鉄也)

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