院長コラム

VOL.3 ~ 「脳梗塞」は痛くない ~

2014.08.01

vol03

「痛み」は生体の危険信号です。
人は、「痛み」を感じた臓器には何か異常が起きたと察知します。
心筋梗塞という病気では、心臓の動脈が詰まって強烈な胸痛が起こるので、ためらうことなく救急車を呼ぶことになります。
脳の血管が詰まる病気、「脳梗塞」の場合はどうでしょうか?、実は、脳梗塞が起きても、頭痛を感じることはほとんどありません。
病変が小さければ頭痛は生じませんし、大きい場合には頭痛を感じる前に意識障害が生じます。
これと言って頭に異常を感じることなく、手足の動きが鈍くなったり、ロレツが回らなくなったり、めまいやフラツキが起こるのが、脳梗塞の初期症状です。
痛みを感じないので、つい我慢してしまいます。
また、脳梗塞の前兆である「一過性脳虚血発作」の場合には、数時間以内に症状が消えてしまうので、ますます受診が遅れます。
一見、「なんともない、大丈夫そう。」なので、本人も家族も軽く考えたくなります。しかし、このような症状は、数日以内に再発して回復不可能な本物の脳梗塞に進行する危険を知らせています。
「脳梗塞は初期治療が大切」なのですが、「初期症状」がわかりにくいために発見が遅れがちです。脳梗塞では、「痛み」が危険信号として役に立たないことを理解していただくことが、早期発見につながると思います。

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