院長コラム

VOL.4 ~ 「腹囲90cmを超えたら病人ですか? ~

2014.08.01

vol04「メタボリックシンドローム」を省略した「メタボ」という言葉は、いつの間にか「腹がでている」という意味になってしまいました。
メタボリズムは「代謝」という意味ですが、「代謝症候群」では何が言いたいのかわからないので「内臓脂肪症候群」と訳されています。
内臓脂肪が増えすぎると腹が出てくるわけです。
今年(平成20年)の4月から始まった「特定検診(通称「メタボ検診」)」では、ヘソの高さで腹囲を測定して「男性85cm以上、女性90cm以上」の判定が必須項目であると厚生労働省によって定められました。
内臓脂肪が多いと動脈硬化を起こしやすく、動脈硬化は脳卒中や心臓病の危険因子であるからです。
女性のほうが腹囲の基準数値が大きいのは、女性は皮下脂肪がたまりやすく、男性は内臓脂肪がたまりやすいので、同じ腹囲であれば男性のほうがより危険であるとされているからです。
ただし、内臓脂肪には内臓を衝撃から守るという大切な役割があります。
腹囲が基準値を超えている人が皆病気でもありません。
動脈硬化については、「血圧上昇」、「脂質上昇」、「血糖上昇」、そしてなぜか厚生労働省が重視していない「喫煙習慣」、などがより重要です。
腹囲測定は動脈硬化チェックの簡便な目安程度に考えた方がよいと思います。

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