VOL.2 ~ 市販の頭痛薬は良く効きますが・・・ ~

vol02医師の処方箋なしに買える頭痛薬のほとんどは、複数の化学成分を含んだ混合薬です。
アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸、無水カフェイン、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿酸、などの内で2~3種類の成分が含まれています。
それぞれの物質は、原因の異なる別の頭痛に効きます。
飲めばいずれかの成分が効いて、とりあえず頭痛が治まることも多いのですが、必要のない化学成分も一緒に飲むことになります。
風邪薬にも鎮痛剤成分が入っていることが多いので、頭痛薬代わりに飲む人もいますが、さらに不要な科学物質を飲むことになります。
年に1~2回程度の服用であれば、市販頭痛薬でも風邪薬でも大きな害はありません。
月に1~2回以上これらの薬を使用している方は専門の医療機関に受診して、適切な成分のみの薬剤を選ばれたほうがよりよいと思われます。
中年~後年の方の慢性頭痛では、高血圧や動脈硬化が隠れている可能性があります。
その場合には、血圧の管理の方が重要であり、また、血圧が安定すると頭痛も消えてしまうことが珍しくありません。
鎮痛剤を多用して頭痛を抑え込んでいると、高血圧が進行して脳卒中や心臓病の原因になります。
繰り返す頭痛の原因は、同じ頭痛薬が効いても人それぞれ異なっていることがしばしばありますので注意が必要です。